SSブログ

ウクライナ戦争の戦訓

まだ戦闘中で気が早いが、ウクライナ戦争の戦訓をまとめてみる。

ウクライナ戦争の特徴的なところは
正規軍同士の大規模衝突
正規軍同士の大規模市街戦

① 市街戦だと戦車の有用性は限られる
防御側が正規軍だとジャベリン、NLAW等のそれなりの武器を持って待ち構えている。市街戦だと防御側の隠れる場所は多い。しかも防御側が正規軍だと統制が取れている。もちろん戦車が脅威なのは変わらないが、その能力は大きく制限される。市街戦だと、戦車が値段に見合った戦果を上げるのは難しい。日本が攻め込まれた場合、基本的に市街戦になる。自衛隊も富士や北海道で演習するだけでなく、市街戦を想定した演習・装備を増やした方がいいと思う。

ロシア軍も市街戦は経験しているが相手は非政府勢力がメインで持っている武器はせいぜいRPGだろう。RPGだと相当接近しないと命中させられないし柵アーマーで防御できた。ところがウクライナ軍は近代的な武器を持っていた。

② ドローンは有用
情報収集、攻撃のためにドローンは有用。海外の画像でウクライナ軍が小型のドローンを小隊レベルで使っていた。自衛隊もどんどん配備すべし。

③ やっぱり情報は大事
ウクライナ軍がここまで善戦しているのはアメリカ等から適切な情報収集を受けているから(だと思う)。その情報に基づいて適切な場所で待ち伏せしているから、効率的に戦果を上げられているのだと思う。

④ 最悪に備える
戦争では必ず想定外が起こる。当初のプラン通りには物事は進まない。
ウクライナは数日で降伏すると想定して、ロシアは戦争プランを作っていたのだろう。で、ウクライナが持ちこたえた場合を全然想定していなかったのだろう。で、今になって進軍が止まってしまった。

戦争では必ず想定外が起こる。だから戦争は避けなければならない。
昔から言われていることだけど、改めてそうだと認識。

一方アメリカ。開戦前、キエフは2日で陥落する恐れがあると言っていた。恐らくアメリカはキエフが2日で陥落する前提で準備をしていたと思う。つまり、最悪を想定できていた。当然そうなった場合の準備もしていたはず。

⑤ 統合運用
ロシア軍は陸軍は活発だが空軍の動きが低調な感じがする。ロシア軍は軍種を超えた統合運用ができていないのではないか?というかそういう仕組みが弱いのだろう。

恐らく、今回のウクライナ侵攻の戦争計画はロシアの陸軍が作ったのだろう。で、その時に空軍をあまり関与させなかったのではないだろうか。20万人の陸軍で攻め込めば2,3日でウクライナは降伏するだろうと考え、空軍が関与する必要はないと想定したのだろう。ある意味その想定は正しかった。ロシア軍の車列が50キロ以上の長さになってもウクライナ軍は有効な攻撃を加えることはできなかった。つまり、恐れるほどの空軍力はなかった。でも、ウクライナの陸軍はしぶとかった。近代的な武器を持った正規軍は強かった。

これから立て直すにはロシア空軍の協力を仰ぐ必要があるだろうが、ロシア空軍は巻き込まれたくないだろうな。。。

自衛隊は大丈夫なのかな、と心配になる。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

効率的な戦い|- ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。