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野党の役割

国民民主党が自民党に歩み寄っている。で、批判されている

批判の根拠は「野党は政権をチェックするのが役割」だからだそうだ。
勝手に野党の役割を決めないで欲しい。
万年野党をやってて野党体質が染みついているから、こういう発想になるのだろう。

アメリカの場合
アメリカには共和党と民主党があり、共和党が政権をとったり、民主党が政権をとったりする。
どちらも与党をチェックしようなどとは考えておらず、「どうしたら有権者の支持を得られて、政権をとれるか」を考えている。もちろん戦術的に相手の政策の弱点・穴を批判することはある。ただメインの戦い方は「○○だからこういう政策をとるべきだ」という自分たちの政策の主張である。お互いに案を出し合っていて建設的だと思う。

日本の場合
あー言えばこう言う方式で、指摘のみする。うちの政党としてはこうすべきだと思う、という主張はない。なぜなら、ずっと野党でいることが前提だから。建設的な議論はできないだろう。

まとめると、「野党の役割は政権をチェックすること」と定義すると、野党は自民党のチェックと批判しかしなくなる。有権者は、野党はチェックと批判だけで新鮮な提案をすることはない、と思うようになる。政策を考えるのは自民党、チェックするのが野党という構図が固まってくる。そうすると、政権はずっと自民党、野党はずっと野党に固定されてくる。つまり、「野党の役割は政権をチェックすること」という事によって、与党の固定化に貢献していることになると思う。

政権のダイナミックな入れ替わりを望むなら、「政権のチェック」よりも「うちの政策はこれです!」という方向に力を入れた方がよい。
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