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ロシアは既に負けている

プーチン大統領が軍事作戦の目的は遂行されると表明したそうです。

軍事作戦の目的はゼレンスキー大統領を追い出すことだから、時間と軍事的リソースをつぎ込み続ければ最終的には達成されるだろう。ただ、軍隊同士で戦う現代的な戦争ではなく、無差別に攻撃する一昔前の戦争になってしまう。

しかし、政治的な目的はどうだろうか。戦争は政治的な目的を達成するために行われる手段である。軍事的な目的の達成が、政治的な目的の達成に資するものでなければ、軍事行動は意味のないものとなる。

今回の戦争におけるロシアの政治的目的は「できるだけお金をかけずに、ウクライナをロシア本国とNATOとの間の緩衝地帯にする」ことであろう。しかし・・・
① ウクライナは団結してロシア軍に対抗している。ウクライナ軍を殲滅できたとしても強い敵意がウクライナに残る。とても緩衝地帯にはならない。敵意の強い集団を抑え込むにはお金で迎合させるか、力で抑え込む等の手間がかかる。
② 総力戦になりつつありインフラ等への被害が増えている。つまり戦後の復興でロシアの財政負担が増える。
③ 周辺国もロシアへの警戒心を強め軍備増強しようとしている。ロシアの経済は軍拡競争に耐えられるのか?

軍事的目的を達成するために攻撃をすればするほど、政治的目的から遠ざかっている。これが現状なのではないだろうか。つまり、ゼレンスキー大統領が抗戦を選択し、ウクライナ国民が支持した時点で、政治目的の達成は不可能になったのである。

戦力をつぎ込み戦いには勝つだろうが、引き換えにロシアは巨大な負債を背負い込こみ、ロシアの経済規模ではその負債に耐えられないだろう。つまり、負けである。
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