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死が迫っていないからこそ、辛いのです

嘱託殺人の容疑で医師2人が逮捕された。

安楽死が認められる要件として以下の4要件があるとのこと。
1. 患者が耐えがたい激しい肉体的苦痛に苦しんでいること
2. 患者は死が避けられず、その死期が迫っていること
3. 患者の肉体的苦痛を除去・緩和するために方法を尽くしほかに代替手段がないこと
4. 生命の短縮を承諾する患者の明示の意思表示があること

まず、要件2は間違っている。死が迫っているという事は終わりが見えているという事である。闘病の終わりが見えているということは心の救済である。逆に、終わりが見えず、いつまでも闘病生活が続くほうが苦しみは大きい。死が迫っていないからこそ、辛い、苦しいのです。
死期が迫っているなら安楽死などする必要はない。どうせすぐに死は訪れるのだから。むしろ、闘病生活の終わりが見えない人こそ、安楽死を必要とする人なのである。

要件1もイケてない。なぜ苦痛の種類を「肉体的」に限定したのか?人間は精神の影響が大きい動物である。病気により尊厳が保てなくなったら、精神的には大きな苦痛である。

ただ、この4要件は「東海大学安楽死事件」で示された要件である。この事件では末期がんがテーマだったので、安楽死の4要件も末期がんに合わせた内容となったのだろう。したがって、この判決で示された4要件の汎用性が低いのは致し方ない。判決は裁判のテーマついて出されるもので、裁判のテーマ以上のことを記載するわけにいかないだろう。

じゃあ、どの様な要件ならいいのか考えてみた。

1. 患者が耐えがたい肉体的又は精神的苦痛に苦しんでいること
2. 患者は死が避けられず、その死期が迫っていること
3. 患者の肉体的又は精神的苦痛を除去・緩和するために方法を尽くしほかに代替手段がないこと
4. 生命の短縮を承諾する患者の明示の意思表示があること
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